新型コロナウイルス感染症の自宅療養者の急増に伴う医療提供体制の強化等に関する緊急申入書 | ちば自民党

新型コロナウイルス感染症の自宅療養者の急増に伴う医療提供体制の強化等に関する緊急申入書

令和3年9月1日

千葉県知事
熊 谷  俊 人 様

自由民主党千葉県支部連合会
幹事長  河 上   茂
政調会長 伊 藤 昌 弘

新型コロナウイルス感染症の自宅療養者の急増に伴う医療提供体制の強化等に関する緊急申入書

 千葉県の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、20日連続で千人を超え、自宅療養者等の数も千葉県病床確保計画のフェーズ4で想定した数の倍以上の1万人を超えている。

 そのような中、自宅療養中に死亡する事案が複数発生しており、また、自宅療養中の妊婦の受入れ先が決まらず、早産の末、新生児が死亡するという大変痛ましい事案も発生している状況である。

 令和2年4月臨時議会において、我が党が中心となり、「千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例」を制定したところであるが、県の医療提供体制の構築に関しては、その後も感染状況等に応じて必要な申入れをしてきたところである。

 我が党の申入れに対し、県においても、病床確保計画に基づき、臨時医療施設の開設をはじめ、重症者用も含めた病床の確保や、宿泊療養の充実等に 取り組んできたが、今回の新規感染者の急激な拡大に対しては、現在の対応だけでは不十分である。

 医療提供体制が逼迫し、入院が必要な方が速やかに入院できない状況が生じている中、現在の感染状況に対応した総合的な医療提供体制の強化等に 早急に取り組むべきである。

 そこで、次のとおり申し入れる。

 1 総合的な医療提供体制の強化

 (1)臨時医療施設の拡充や開設を含む病床の更なる確保

 (2)入院調整が困難な場合における一時待機場所としての酸素を投与する「入院待機ステーション」の開設及び夜間外来輪番病院の確保

 (3)自宅・宿泊療養者が酸素投与が必要になった場合に、一時的に受け入れて酸素投与等の必要な処置を行い適切な療養につなげる「酸素ステーション」の開設

 (4)宿泊療養施設の拡充

 (5)自宅療養者の外来診療や往診を行う医療機関の更なる確保及び自宅で酸素の投与ができる環境の整備

 (6)自宅・宿泊療養者に配布するパルスオキシメーターの更なる確保

 (7)医療機関と宿泊療養施設との連携などによる抗体カクテル療法の推進

 (8)新型コロナウイルスに感染した妊産婦・子どもの対応強化

 (9)保健所機能の更なる強化

2 ワクチン接種の更なる推進

   若年層を含めた全世代への接種の着実な推進

3 医療従事者の確保

 上記1、2の対策を充実させるためには、医師・看護師などの医療従事者の更なる確保が必要不可欠であり、県として全力を尽くすこと。

以上