第45回県連定期大会・党情報告 | ちば自民党

第45回県連定期大会・党情報告

 

幹事長 酒井 巖

 本日、ここに第45回自由民主党千葉県支部連合会定期大会を開催したところ、ご来賓の井上裕参議院議長、花沢三郎県議会議長、そして公明党千葉県本部から吉野秀夫代表、千葉県地方議員連絡協議会の鑓田吉徳会長をはじめ、多くの党功労者、各級の議員、大会代議員の皆様のご出席をいただき、心よりお礼を申し上げます。

 21世紀最初の年であった昨年は、国民すべてが祝福した愛子内親王殿下のご誕生という慶事をもって幕を閉じ、内外ともに諸情勢が厳しさを増すなかで、様々な課題をなんとしても克服し、明るい未来に向かって力強く前進しようという新たな誓いと希望の下に新年を迎えました。

 わが党にとっても小泉政権が誕生した昨年は、党史に位置づけられるべき歴史的転換点の年でもありました。最近でこそ支持率にかげりが見られますが、これほどまでに圧倒的で巨大な小泉政権への期待は、時代の閉塞感を打破したいという国民の意識の反映にほかならない現象であると思われます。われわれは小泉総理・総裁を支える責任政党として、国民の期待と負託をしっかりと受け止め、改革を断行する決意を改めて誓うものであります。

 しかし、わが国経済に目を転じてみればバブル崩壊の後遺症がいまだに暗雲として立ち込め、資産デフレの進行や財政事情の悪化が国民の将来不安となって消費意欲を減退させ、企業活動の萎縮が不良債権や雇用不安をさらに増大させております。

 国際社会においては、昨年9月の米国同時多発テロ事件が象徴するように、10年前の東西冷戦構造の崩壊とともに、その後の国際情勢は不安定さを強めており、政治的なメッセージを卑劣なテロリズムに置き換えようとする動きが台頭するなど、これまでにない不透明な時代を迎えつつあります。

 われわれの置かれている状況は「待ったなし」であり、旧来の慣行を勇断をもって打破し、内外に山積する諸課題を解決していくことに一時の躊躇をも許されません。

 第45回定期大会において、われわれ自由民主党は、自らを改革し、わが国の政治を変え、国民、そして県民一人ひとりに意識改革を求めつつ、新しい時代にさらに力強く飛躍していく新世紀維新への挑戦をしたいと思います。

 それでは昨年8月の定期大会以降の党情についてご報告申し上げます。

 まず、組織の現状についてであります。

 本大会の構成支部は地域支部80、職域支部52、衆議院の選挙区支部11、比例区支部3及び参議院選挙区支部2の計148支部となっており、平成13年の在籍党員数は29,657名で、前年に比べ50%と大幅に減少致しております。これは参議院の選挙制度が変わったため全国的にみられる減少傾向であり、党員の回復は今年の最大課題の1つであります。

 減少状況を分析すると地域支部党員の陥ち込みが比較的少ないのに対して、職域支部党員が大幅に減少しております。

 わが党にとって組織が基本であり、党勢の拡大強化を本年の運動目標に定めたところであります。各支部の皆様の格段のご努力とご協力をお願いする次第であります。

 次に選挙結果について申し上げます。

 昨年は3月の県知事選挙、7月の参議院選挙など大きな選挙が続きましたが、今回は報告を申し上げる選挙としては10月の柏市と11月の市川市における二大都市の市長選挙についてであります。

 柏市長選挙では現職の本多晃氏を、また、市川市では同じ現職の千葉光行氏をそれぞれ推薦致しました。この結果、本多氏は新人2名を加えた三つ巴戦を、そして千葉氏も新人との一騎打ちを大差をもって制し、圧勝致しました。

 3期目を迎えた本多市長、再選を果たした千葉市長のそれぞれのご活躍を祈念致します。

 次に党の動きについて申し上げます。今日は昨年8月の定期大会から約半年という短い期間となったため、取り立ててご報告する大きな動きはありませんでしたが、そのなかからいくつか申し上げます。

 その第一は東京湾に残る通称三番瀬についてであります。

 堂本知事誕生によって、この三番瀬問題が全国的な話題を提供しております。沼田県政時代に打ち出された101ヘクタールの埋め立て計画が堂本知事によって白紙撤回されました。わが党はこの問題に対して、本来のあるべき姿を模索するため、金子和夫議員をキャップとした「三番瀬問題検討委員会」を昨年11月に設置し、調査研究を続けております。

 第二は、常にワースト1、2位にランクされている印旛沼、手賀沼の浄化を図るため「湖沼を浄化する国会議員の会」の設置であります。

 この国会議員の会は湖沼法に指定された湖沼、中海を持つ宮城県、茨城県、長野県、滋賀県、岡山県、鳥取県、島根県、そして本県の全国8県選出のわが党国会議員が協力して発足させました。昨年10月からわが党の組織である8県連の幹事長等が綿密な打ち合せを続け、同11月に正式に発足致しました。この会長には宮城県選出の三塚博衆議院議員が、そして副会長にはわが県連会長の倉田寛之参議院議員が就任致しました。今後はこの会によって国に対し、湖沼等の浄化のための事業の拡大、予算の増額等が要望されることになっており、印旛沼、手賀沼の浄化に拍車がかかることを期待致します。

 第三は、首都圏で共通した政策課題を協議するための東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県による四都県連の「首都圏政策会議」の設置についてであります。この問題はさる1月東京都連からの提案により3県連の幹事長が同意したもので、第1回は各都県連の幹事長、政調会長、総務会長等3~4名が出席し4月に東京で開かれることになっております。

 行政としては7都県市首脳会議等がありますが、政党サイドの協議機関としては初めてのものとなり、その成果が期待されます。

 第四は恒例化した移動政調会についてであります。

 昨年は迎えて26回目を数えました。莇崇一政調会長を中心に11月20日の印西市会場を皮切りに同30日の勝浦市会場までの6日間、県内10会場で開催致しました。この席で、各市町村から提出された要望事項は約400項目にのぼりました。それぞれの要望項目は県政に反映させるため、当局と折衝を続けております。ご協力をいただいた開催地の支部関係者、地方議員連絡協議会、市町村長の皆様に心より感謝の意を表します。

 次に千葉県地方議員連絡協議会について申し上げます。本日もこの大会に鑓田吉徳会長がご来賓としてご出席をいただいておりますが、この組織は全国に先駆けて昭和48年に結成されたもので、自由民主党の党籍を持っていないが、自民党を支持したいという保守系の市町村議会議員を含め1,100名を擁する大組織となっております。

 わが党の各種の選挙はもとより、党活動に全面的ご協力をいただいており、今ではわが党県連にとって最大の支援団体となっております。

 定期的に開催される総会、役員会、県外視察などにはわが党県連の幹部も出席しており、全会員が一致結束して行動し、地方の発展に多大な功績を上げております。

 この地方議員連絡協議会内部には一党二会派として分裂している自民党の2つの議員会を憂いる声が高まっており、昨年10月に「党一本化」の要望書が倉田県連会長をはじめ、党幹部に提出されました。この問題については、倉田会長、森英介会長代行を中心に両会派の意見を聞くなど調整が続けられ、鋭意努力されていますので、いま少しの時間が必要であると思われます。

 次に、「新世紀維新への挑戦」をスローガンとした第68回自由民主党大会について申し上げます。

 去る1月18日、公明党、保守党、経済界の代表をはじめ多くの来賓、衆参議員、全国より参加の代議員など約2,500人が会場となった東京の赤坂プリンスホテルに出席して盛大に開催されました。この大会では小泉純一郎総裁の人気が最高潮だったことも反映され、大いに盛り上がりました。しかし、その後の田中真紀子前外相の更迭などにより、支持率が急落したことが気がかりとなります。この大会の席上で、わが県から優秀党員として青木幹君、高澤五郎君、高木芳次君、中川榮吉君、津川武彦君、鯨岡五郎君、大野光三君、斉藤衛君、久保田精一君、浪川一郎君、堀内正男君、土屋英夫君、永嶋文雄君、松尾穣治君、山田吉郎君の15名が、晴れの総裁表彰を受けられました。

 最後に多年にわたり、わが党の伸展に多大の貢献をされ、惜しくも他界した元県議会議員佐藤新平君、袖ヶ浦市支部長の鴇田秀夫君、前浦安市長の熊川好生君のご功績を讃えたいと存じます。

 ここに3人に謹んで哀悼のまことを捧げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

 以上で党情報告を終わりますが、本大会に提案致しました運動方針案等をはじめ、各議案に対し、慎重にご審議賜りますようお願い申し上げます。