党情報告

幹事長 本清秀雄

 それでは、昨年三月二十五日の定期大会以降の党情についてご報告申し上げます。

 まず、組織の現状についてであります。

 本大会の構成支部は、地域支部七十、職域支部四十三、衆議院の選挙区支部十三、参議院選挙区支部四の計百三十支部となっており、平成十八年度在籍党員数は二万三百五十四名で、前年度より二千八百八十五名の減少となりました。

 全国的な党員減少状況のなかで、本県においては、議員支部の「五十人党員継続義務づけ」、支部党員五十人以上の徹底、職域党員の増強・定着の三点を重点として党員獲得を展開しましたが、結果は前年度を下回るものでありました。全国第六位の六百万県民の本県としては、党員数の全国順位二十五位は誠に残念な結果であります。

  本年は、運動方針のとおり、より一層強力な党員獲得運動を展開し、党勢の拡大強化をめざしたく存じます。各支部及び党員の皆様の格段のご努力とご協力を切にお願いする次第であります。

  また、いわゆる平成の大合併は、昨年三月三十一日で第一次の区切りとなり、市町村の大幅な再編により、三十六市十七町三村の五十六市町村体制となりました。

  合併に伴い、わが党支部にも改廃が生じましたが、今後も引き続く第二次の合併により、市町村数の減少とともに、地方議員も最大で今回の合併前の三分の二程度まで減少すると見込まれており、このことは、これまで政治情勢の変動のなかで、わが党の基盤を地方が強力に支えてきた体制の弱体化が大きく懸念されるところであります。

  党員獲得運動とともに、将来を見据えた体制整備の道筋をつけることが、現在、喫緊かつ最大の課題であります。

  この点においても、県連として最大限の努力を傾注してまいりますので、各支部及び党員の皆様の格段のご努力とご協力をお願いする次第であります。

 次に、選挙について申し上げます。

  はじめに、昨年四月二十三日に執行された衆議院小選挙区千葉県第七区選出議員補欠選挙についてであります。この補選は、前年のいわゆる郵政総選挙以来、全国で初めて行われた国政選挙であり、また、総選挙のわが党大勝を受け、その後の政治情勢も含め、全国から注目を集める選挙となりました。この補選にわが党は 斎藤 健 候補を公認し臨みました。立候補者は民主党他全五候補での選挙戦となり、わが党は、党本部をはじめ全国からの応援のなかで戦いましたが、投票率四九・六三%、当選した民主党の太田候補八万七千四十六票、斎藤候補八万六千九十一票と僅か九百五十五票の差で惜敗となり、わが党の議席を守ることができませんでした。

  この選挙では、選挙に向かう態勢づくりや選挙戦の進め方、戦い方に課題を残したことも事実であります。今後、この反省も踏まえ、万全の選挙体制を構築していかなければなりません。

  次に、去る四月執行の第十六回統一地方選挙は、第一次の平成の大合併により市町村体制が大変貌したなかでの、初の選挙でありました。

  前半の県議会議員選挙においては、定数が九十八から九十五になるとともに、大幅な選挙区の見直しが行われたのに加え、わが党は十一名が勇退するというこれまでにない世代交代のなかでの厳しい戦いでありました。

  結果は、五十六議席を獲得しましたが、これまでの議席占有率と比較すると大幅に低下し、安定多数五十五議席を僅かに上回る状態であります。これは、これまでの議会対応を、より厳しく見直すことを迫られるものであり、地方の時代のなかで議会に求められる本来の責任を果たしていかなければなりません。

  また、県議選と同時の千葉市議会議員選挙、後半の市町村長・議会議員選挙は、わが党の公認・推薦候補が多数当選し、安定した地方政治基盤を守ることができました。

  しかし、全国的にではありますが、わが党の勢力・基盤は減少してきており、真の地方の時代を正しくリードしていくためには、今一度責任政党としての自覚を確認し、地域との信頼をより強固にし、地域の潜在力を再確認し、体系的な党基盤の一層の確立をめざしていかなければなりません。

  改めて皆様がたのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 次に、役員の選任について申し上げます。

  県連役員のうち、規約では会長、幹事長をはじめとした役員は、大会において選任する規定となっています。これまでも県議会議長の交代に伴って、大会選任役員を途中で選任してきましたが、今回は、特別なケースとして、去る五月二十一日に総務会を開催し、

会長      浜田 靖一 君、
副会長     斎藤 万祐 君、
副会長     鈴木 良紀 君、
幹事長     本清 秀雄
総務会長    酒井 茂英 君、
政務調査会長  岡村 泰明 君、
財務委員長   遠藤 澄夫 君、
組織本部長   吉本 充 君、
広報本部長   石井 利孝 君、
選挙対策委員長 林 幹雄 君、
党紀委員長   中村 昌成 君、
会計監査    佐藤 正己 君、
同      木名瀬 捷司 君、
同      秋山 光章 君

を選任しました。

  これは、先ほどのとおり、役員であった多くの県議会議員が勇退したことにより、実質的な党執行体制が停止してしまったためであります。しかしながら、この間にも五月臨時県議会での公党としての正式な対応や早期の参議院選挙体制の構築など、県連として対応を急がなければならなかったことが理由であります。

  皆様方におかれましては、何とぞご理解、ご了承賜りますようお願い申し上げます。

 次に、党本部における大会についてご報告申し上げます。

  去る一月十七日、第七十四回自由民主党大会が、公明党や経済界の方々をはじめ多くの来賓、衆参議員、全国から参加の代議員など約二千人が新高輪プリンスホテルに出席して盛大に開催されました。

  この大会の席上で、わが県から優秀党員として、

小高 伸太 君、 庄司 健男 君、飯高 嘉恭 君、 伊藤 守 君、
秋谷 治 君、  平井 俊男 君、富川 茂之 君、 花島 敬一郎 君、
新津 敬 君、  新井 徳治郎 君、多辺田 金次 君、斎藤 達雄 君、
市東 文治 君、 東條 勝昭 君

の十四名が晴れの総裁表彰を受けられました。受賞者の皆様に心からお祝いを申し上げます。

 次に、党県連の諸活動について申し上げます。

  その第一は、青年局・青年部が行った街頭キャンペーンについてであります。

  改革加速の新しい自民党、積極果敢に行動する自民党を広くアピールし、わが党に対する認識を広め支持の底辺を広げることをめざし、前年に引き続き、情熱のある青年局・部の県議団が決起し、街頭キャンペーンを実施いたしました。

  無党派層といわれる若人や女性層に対する働きかけのため、県内各地域での広範な活動で、若手県議団の熱い愛党の心意気を示す直接行動として話題を集めました。

  また、災害被害に対する緊急支援活動として、ジャワ島中部地震と能登半島地震の被災者支援のため街頭募金活動を実施しました。

  さらに、党県連では、学生部の復活設置のため、前年から検討を続けているところでありますが、早期の設置をめざして活動を加速させてまいります。

  第二は、女性局の活動についてであります。

  女性局は、現在の政治を取り巻く厳しい状況のなかで、わが党に対する理解を深める活動として、本年も「春の研修会」を開催し、党意識の高揚を図ったところであります。

  また、本部女性局の指導の下に、少子化対策の一環としてアンケート調査を全国で実施し、結果、児童手当の引き上げを始めとする数々の項目が女性局提言により政策・予算に反映されたところであります。

  今後とも、党内外の女性組織との連携を強化しつつ、「りぶる」の購読拡大と関連活動の拡充など、意識高揚ともに組織の拡大・充実をめざしてまいります。

  第三は、政策活動についてでありますが、移動政調会を含めた政策全般については、後に予定されている「政策方針」として政務調査会長から詳細に説明をさせていただきます。

 最後に、多年にわたりわが党の伸展に多大の貢献をされ、惜しくも他界されました方をご報告申し上げ、生前のご功績を称えたいと存じます。

県議会議員  大野 克己 君、元県議会議員 椎名 彰 君、元県議会議員 島田 光男 君

が逝去されました。ここに各位とともに謹んで哀悼のまことを捧げ、ご冥福をお祈り申し上げます。

 終わりにあたり、わが党県連の県政に対する今後の姿勢について一言申し上げます。

 本来なら、本日の来賓席には、これまでのように、わが党が擁立した知事をお招きすることが本来であります。現状は、我々が招くことのできる知事ではないわけであります。従って、参議院戦の後には、可能なかぎり速やかにわが党の知事候補を決定し、次期知事選に臨みたく存じます。

 以上で党情報告を終わりますが、本大会に提案いたしました運動方針案等をはじめ、各議案に対し、慎重にご審議賜りますようお願い申し上げます。

第50回県連定期大会