第51回定期大会 党情報告

幹事長 本清秀雄

◆組織について
  支部の構成は、地域支部70、職域支部43、衆議院選挙区支部13、参議院選挙区支部2の計128支部であり、平成19年度在籍党員数は20,412名で、前年度比58名の増となった。

 全国的な党員数低迷のなかで、本県においては、議員支部の「50人党員継続義務づけ」、支部党員50人以上の徹底、職域党員の増強・定着の三点を重点として党員獲得を展開してきた。その結果、党員数は前年度を僅かに上回るものであった。しかし、全国第6位の610万県民の本県としては、党員数の全国順位23位は誠に残念な結果である。

 運動方針のとおり、より一層強力な党員獲得運動の展開により、党勢の拡大強化をめざさなければならない。

 また、いわゆる平成の大合併により市町村数が56と大幅に再編されたことに伴い、党支部にも改廃が生じたことに加え、今後も引き続く第二次の合併により、さらなる市町村数減少と併せ、同議員も最大で今回の合併前の三分の二程度まで減少すると見込まれている。このことは、これまで、政治情勢の変動のなかで、わが党の基盤を地方が強力に支えてきた体制の弱体化が大きく懸念されるところである。

 党員獲得運動とともに、将来を見据えた体制整備の道筋をつけることが、現在、喫緊かつ最大の課題である。

 ◆選挙について
  昨年は、7月29日に第21回参議院議員通常選挙が執行された。この選挙は、補選を除くと、いわゆる郵政総選挙以来初めての本格的な国政選挙であり、総選挙のわが党大勝やその後の政治情勢、また、4月に執行された第16回統一地方選挙での政治勢力分布の変化を受け、大きな注目を集める選挙となった。

 この参院選千葉県選挙区定数3に、わが党は 石井準一 候補と 白須賀貴樹 候補の2名を公認して臨んだ。立候補者が民主党他全8候補での選挙戦となり、わが党は、党組織を挙げて戦ったが、わが党に対する厳しい風潮や民主党の巧みな目先戦術などにより厳しい戦いを強いられた。結果、投票率55.14%で、当選はわが党の石井候補1名と民主党2名となった。

 全国的にも、比例48・選挙区73の計121議席は、比例代表で民主党20、自民党14、公明党7、共産党3、社民党2、国民新党1、新党日本1であり、選挙区でも民主党40、自民党23、公明党2、国民新党1、無所属7という民主党に大きく後塵を拝する結果となった。

 この選挙では、複数候補を擁立して全県で戦う選挙の難しさを改めて実感することとなった。しかしながら、複数候補の当選がなければ過半数を制することは絶対になく、わが党が責任政党であり、かつ政権政党たるには、複数当選は至上命題である。今後、今回の反省も十分踏まえ、選挙に向かう態勢づくりや選挙戦の進め方について万全の体制構築を急がなければならない。

 ◆第75回自由民主党大会について
  去る1月17日、第75回自由民主党大会が、公明党や経済界をはじめ多くの来賓、衆参議員、全国から参加の代議員など約3,400人がグランドプリンスホテル新高輪に出席して盛大に開催された。

 この大会の席上で、わが県からの優秀党員、優秀組織としての表彰者は以下のとおり。

中村昌成 君、川名寛章 君、岡田源作 君、鈴木國男 君、吉井 勝 君、
飯嶋誠司 君、高橋 清 君、荒野 誠 君、大木博司 君、砂明利 優 君、
青柳 誠 君、長谷 昭 君、千葉県神政連支部

 ◆党県連の諸活動について
  1.青年局・青年部の活動
  改革加速の新しい自民党、積極果敢に行動する自民党を広くアピールし、わが党に対する認識を広め支持の底辺を広げることをめざし、前年に引き続き、情熱のある青年局・部の県議団が決起し、街頭キャンペーンを実施した。

 無党派層といわれる若人や女性層に対する働きかけのため、県内各地域での広範な活動で、若手県議団の熱い愛党の心意気を示す直接行動として話題を集めた。

 特に、1月31日のキャンペーンでは、道路特定財源について取り上げ、ビラの配布とともにその必要性を強くアピールした。

 また、学生部の復活設置については、今後とも、早期の設置をめざして活動を加速させていく。

 2.女性局の活動
  女性局は、現在の政治を取り巻く厳しい状況のなかで、政策における女性の視点からの提言や研修会開催等による党意識の高揚と政策の研鑽などにより、一層活動的な組織体として、わが党に対する理解を広げるため積極的に取り組んでいる。

 今後とも、党内外の女性組織との連携を強化しつつ、「りぶる」の購読拡大と関連活動の拡充など、意識高揚ともに組織の拡大・充実をめざしていく。

 3.「ちば自民党イージス艦衝突事故対策本部」の設置
  2月19日に発生した海上自衛隊イージス艦「あたご」と新勝浦市漁業協同組合所属の「清徳丸」衝突事故への党県連としての対応のため、2月25日に対策本部を設置した。

 同日の会議の後、勝浦市におもむき、市役所、漁業協同組合を訪問し、諸情報の収集とともに関係者を見舞った。

 続いて、翌26日、県議会の2月定例会初日に、先議として、

1.引き続き行方不明者の捜索に全力を挙げること。
2.衝突事故の徹底した原因究明と万全の再発防止策を講じること。
3.漁船の操業の安全確保に万全を期すこと。
4.地方自治体、関係機関への情報連絡体制を整備すること。
5.被害家族及び関係者への十分な配慮を講じること。

 を内容とする「海上自衛隊イージス艦『あたご』による衝突事故の原因究明と再発防止策を講じること等を求める意見書(案)を提出した。これは、全会一致による可決の上、関係機関に提出された。さらに28日開催の県選出国会議員会議において、この意見書の実現に向けて尽力されるよう要請した。

 政策活動については、移動政調会を含めた政策全般について、別途「政策方針」として政務調査会長から説明する。

 多年にわたりわが党の伸展に多大の貢献をされ、惜しくも他界された方

元県議会議員  増田栄司 君
元県議会議員  篠塚年明 君

第51回県連定期大会