平成21年2月定例県議会ちば自民党、代表質問の質疑内容を掲載 | ちば自民党

平成21年2月定例県議会ちば自民党、代表質問の質疑内容を掲載

2月定例県議会 質疑並びに一般質問

 

2月3日(火) 第1日目(代表質問)

岡村泰明
【6月補正段階で財源不足160億円】
岡村議員は知事選後の六月補正予算案で一般会計から繰り出す予算額と財源について質問した。
堂本暁子知事は「仮に〇八年度並みに私学助成などを計上した場合、二百六十億円程度が必要。しかし、六月補正段階で活用可能な財源は百億円程度」と報告した。差し引き百六十億円程度の大幅な財源不足が見込まれ「特例的な地方債の発行や支出のさらなる削減で必要な財源を確保していきたい」と答弁した。
新年度当初予算案について岡村議員は「数多くの事業が盛り込まれ本当に骨格予算案か。次の知事の領域を侵している」と追及。
堂本知事は「義務的経費が膨らんで、必然的に(支出が)多くなっている。私学助成など重要な施策は六月補正で議論してほしい」と述べた。
◆県議会リポート
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2月5日(木) 第3日目

亀田郁夫
【「森林環境税」は世論調査で検討】
亀田議員は、県が検討している「森林環境税」の税収規模や使途を質問した。 松原延治総務部長は「他県と同様、個人については一人五百円、法人は法人県民税均等割の5%相当額を課税した場合、(個人と法人合わせて)総額十七億円程度」と答弁。使途については森林の再生や整備、都市の緑の保全、交流の場づくりなどを考えているという。今後、緑の保全をテーマにした県政世論調査の結果や議会、県民の意見を聞き、検討していくとした。
◆県議会リポート
平成21年2月県議会一般質問 =PDFデータ

 

2月6日(金) 第4日目

阿部紘一
【地デジの普及へ 庁内に連絡会議】
阿部議員は地上デジタル放送完全移行(二〇一一年七月)に向けた県の対応を質問。
堂本暁子知事は「テレビが最大の楽しみである高齢者が、どれだけ対応できるか疑問」と述べ、松原総務部長は「県では関係七課が県地デジ普及推進会議の構成員として参画している。今後は庁内に(仮称)地上デジタル放送連絡会議を設置し、さまざまな課題に適切に対処していく」と、地デジへの普及、円滑移行に努めていく方針を示した。
◆県議会リポート
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内田悦嗣
【旧江戸川護岸の水漏れ原因究明】
内田議員は、浦安市をめぐる市町村合併の影響や旧江戸川護岸の一部と道路からの水漏れ原因を質問。
堂本知事は東葛・葛南地域での合併による政令市移行研究が行われていることについて、「政令市に移行した場合、周辺自治体の県民サービスに十分考慮する」と述べた。
橋場県土整備部長は「堤防調査では異常は見られず、堤防目地の補修を実施した。地下水位調査などを踏まえ原因を早急に究明する」との方針を示した。
◆県議会リポート
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2月9日(月) 第5日目

木下敬二
【高校生の授業料減免が増加傾向】
木下議員は景気悪化を踏まえた県内高校生の奨学金や授業料の減免状況のほか、南房総の振興などについて質問した。
佐藤健太郎教育長は、「今年度の奨学金対象者は千三百八十人で、前年度と同程度。授業料減免は八千二百二十五人で、前年度の約七千八百人から増加傾向にある」と答弁。堂本暁子知事は「南房総では無線LANスポットの増設や、企業立地、観光拠点間のネットワークを強化する」と述べた。
◆県議会リポート
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江野澤吉克
【ちば国体で企業 9社と協賛契約】
江野澤議員は二〇一〇年開催のゆめ半島千葉国体の準備状況や、成田空港問題について質問した。
中山充史国体・全国障害者スポーツ大会局長は、「国体出場者へのおもてなしのキーワードは『夢』。花いっぱい運動やボランティアによる大会運営などを実施する」とし、企業九社と協賛契約を結んだことを報告。堂本知事は、「成田山や佐原など羽田空港にない魅力ある地域づくりが成田空港の地位向上につながる」と述べた。
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2月10日(火) 第6日目

山中操
【都川遊水池の用地取得78%】
山中議員は、県が千葉市内に整備を進めている都川多目的遊水池の進ちょく状況について質問。
橋場克司県土整備部長は「遊水池は、洪水を調節する治水機能に加え、親水公園として整備する面積約四十二ヘクタールの施設。共同事業者の千葉市とともに用地買収を進めており、二〇〇七年度末の取得率は78%。取得地の一部で掘削などの工事が進められており、貯水容量六万八千立方メートルの調節池として既に機能を発揮している」と答弁した。

 

松下浩明
【職員の「心の病」新プランで対応】
松下議員は、県職員の心の病対策について質問。
松原延治総務部長は「知事部局で心の病により一カ月以上の長期療養休暇を取得した職員および休職となった職員の推移は、二〇〇五年度が五十三人、〇六年度が七十人、〇七年度が六十六人となっている」と答弁した。
対応策として現在、職員の心の健康について県が取り組むべき事項をまとめた「(仮称)県職員のメンタルヘルスプラン」を策定中であることを明らかにした。
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瀧田敏幸
【印西市に250床の新医療センター】
瀧田議員は印旛医療圏の病床配分について質問した。
小川雅司健康福祉部長は三事業者から病院の新規開設計画が、別に三事業者から増床計画が出され「印旛医療圏域内では印西市内の病院新設計画に二百五十床を配分した。佐倉市、四街道市内の三病院の増床計画に百三床、計三百五十三床を配分した」と説明した。
印西市内の病院新設計画について小川部長は「医療法人正徳会の仮称・印西医療センター」と報告した。
◆県議会リポート
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阿井伸也
【5基金で150億円 一般会計活用可能】
阿井議員は、県の基金残高について質問した。
松原総務部長は今年度末の基金残高を「総額二千七百二十五億円となる見込み」と報告した。主な内訳は県債管理基金が二千百十五億円、介護保険財政安定化基金が百五億円、ふるさと雇用再生特別基金と緊急雇用創出事業など雇用関係で百億円。
松原部長は「このうち一般会計の財源に活用可能なものは庁舎改修基金など五つの基金で総額百五十億六千八百万円」と説明した。
◆県議会リポート
平成21年2月県議会一般質問 =PDFデータ

 

(千葉日報2月4、6、7、10、11日付けの記事を転載しました)