令和2年2月定例県議会 代表・一般質問質疑内容を掲載 | ちば自民党

令和2年2月定例県議会 代表・一般質問質疑内容を掲載

2月19日(水) 第1日(代表質問)

  • 【土砂警戒指定率3月に47%】
    木下敬二議員は、昨年秋の台風・記録的豪雨を踏まえた土砂災害警戒区域の指定や地域防災計画見直しの状況をただした。

    県内では土砂崩れで複数の死者が発生。地図で抽出した危険箇所に対する警戒区域指定率は全国最低の36%だった。高橋渡副知事は「今年3月末までに新たに約1100カ所を指定する見込みで、これにより指定率は47%となる」と報告。住民への説明などは「土砂災害の危険性の周知に重点を置くことに改めている」と強調した。市町村との協議や最新の知見を用いた抽出も進める。

    梅雨時期の今年5月末までに50%、来年5月末までには100%にする方針を打ち出している。

    県地域防災計画には、最悪事態を想定して行動する「プロアクティブの原則」を盛り込む考え。

2月21日(金) 第3日(一般質問)

  • 【学校観戦、貸し切りバス検討】
    宮川太議員は、五輪・パラリンピックで県が手配する児童生徒観戦の交通手段を確認。

    高橋俊之オリ・パラ推進局長は「公共交通機関利用が原則だが、幅広い地域から観戦に訪れるため、県内開催競技については暑さ対策として貸し切りバスを利用できるよう、大会組織委員会と調整している」と説明。市町村が所有するバスの活用も想定されるという。

    電車を使う場合は、会場とその最寄り駅の間に設置する休憩所「クールスポット」の利用を考えているとした。
  • 【被災家、公費解体33自治体で】
    三沢智議員は、昨秋の台風・豪雨で被災した県内住宅への公費解体支援状況を確認。

    冨塚昌子環境生活部長は、台風15号などで「環境省の補助金を活用して公費解体か費用償還を行う見込みの市町村数は、館山市や南房総市など33」と報告。事務が円滑に進むよう、県として説明会や解体工事業協同組合からの助言を通じた情報提供を行い、市町村の要請に応じた業務支援職員も派遣しているという。

    公費解体を含む災害廃棄物の処理は来年3月末までに完了を目指す。
  • 【“第二湾岸”基本方針確認へ】
    田中幸太郎議員は、県内東京湾岸部の新たな幹線道路(第二湾岸)の検討状況を聞いた。

    森田健作知事は「国主体で検討が進められており、県、沿線各市などとの検討会幹事会で今月、現状の交通容量不足や、湾岸地域の開発による将来の交通需要の増加などを確認した。今後、道路計画の基本方針を確認する予定」と報告した。

    県としても引き続き国に協力するとし「沿線市や関係機関との調整も含め、早期に計画の具体化を図れるよう積極的に取り組む」と強調した。

2月25日(火) 第4日(一般質問)

  • 【銚子沖発電、留意事項集約へ】
    信田光保議員は、銚子市沖洋上風力発電で、国・県市による協議会の議論状況を聞いた。

    森田健作知事は、1月31日の第2回協議会で、海底地盤調査の結果報告に続き、漁業共生策や地元港の活用、環境影響評価の着実な実施、発電事業者対象の説明会などを望む声が出たと報告。

    今後は「早ければ年度内にも事業に当たっての留意事項などを盛り込んだ協議会意見を取りまとめる」と説明。これを踏まえ、新年度、国が促進区域を指定し、発電事業者の公募を行うという。
  • 【県と町の五輪整備年度内に】
    小路正和議員は、五輪サーフィン会場となる一宮町釣ケ崎海岸の施設整備状況を確認。

    高橋俊之オリ・パラ推進局長は、県による保安林造成工事と町によるシャワーやトイレ、多目的スペースを備えた利便施設の整備が「本年度末に完了見込み」と報告。4月以降は、大会組織委員会による仮設施設の工事が本格化し、審判タワーや観客用施設が順次整備される予定と説明した。

    五輪が終了して仮設施設撤去後は、県が会場エリアの一部に芝生広場や駐車場を整備する予定。
  • 【渋滞解消へ右折レーン検討】
    秋本享志議員は、国道16号と交わる県道市川印西線白井交差点の渋滞対策を聞いた。

    河南正幸県土整備部長は「県道側に右折レーンがないことから直進車や左折車の通行を妨げ、渋滞が発生している。右折レーンを新設するには、人家が密接する交差点付近に用地を確保しなければならないなど課題は多いが、関係機関と調整し検討していきたい」と説明した。

    今後、国道を管理する国と協議し、どうやって用地を確保して広げていくかの方針を詰める。

2月26日(水) 第5日(一般質問)

  • 【富津館山道4車線化早期に】
    吉本充議員は、現状2車線(片側1車線)の富津館山道路の早期4車線化を求めた。

    河南正幸県土整備部長は、通行が1日平均1万台超、休日夕に上りで長い渋滞が生じ、観光振興や防災面からも「早期4車線化が必要」と答弁。

    昨年、富津竹岡-富津金谷間の一部で付加車線設置が決まり、国が公表した計画で全線が4車線化の優先整備区間に選定されたことも説明した。実施に向けて沿線市町と連携して高速道路会社に最大限協力し、国にも働き掛けると強調した。
  • 【交番に国旗、県外研究し検討】
    宮坂奈緒議員は、県警主要施設と同様、県内交番で祝日に国旗を掲揚すべきと求めた。

    早川治県警本部長は、1999年の国旗・国歌法施行を受け、県警本部や各警察署で毎日午前8時半~午後5時15分に、屋上・屋外ポールへ国旗を掲揚していると報告。

    交番は「必要な設備がないことや職員不在時のセキュリティーの問題もあり、掲揚を行っていない」と説明した上で、祝日の掲揚を「他の都道府県警察の取り扱い状況なども研究しながら検討していきたい」とした。
  • 【スマート農業推進、実証実験】
    高橋秀典議員は、最新技術を活用するスマート農業の推進に向けた取り組みを聞いた。

    森田知事は「スマート農業推進のためには導入効果の明確化やコストの低減が課題となる。すでに庁内にワーキンググループを設置し、計画的に進めるための方法を考えている」と答弁。

    県によると、2018年からイチゴを栽培する農業ハウス内をセンサーで自動的に管理するなど13件の実証実験をしている。来年度まで続け、効果を検証し、本格導入を検討していくという。
  • 【水道統合「準備会議」設置へ】
    小野﨑正喜議員は、最新技術を活用するスマート農業の推進に向けた取り組みを聞いた。

    森田知事は「スマート農業推進のためには導入効果の明確化やコストの低減が課題となる。すでに庁内にワーキンググループを設置し、計画的に進めるための方法を考えている」と答弁。

    県によると、2018年からイチゴを栽培する農業ハウス内をセンサーで自動的に管理するなど13件の実証実験をしている。来年度まで続け、効果を検証し、本格導入を検討していくという。

2月27日(木) 第6日(一般質問)

  • 【奨学金問題処理「年度内に」】
    中村実議員は、県文書館での歴史的文書廃棄問題を巡る対応や改善策を確認した。

    今泉光幸総務部長は「誤廃棄問題を踏まえ、外部の専門家である歴史公文書判定アドバイザーを2人配置した。2018年度に保存期間が満了した廃棄予定の簿冊2万6522冊について、アドバイザーの助言などを踏まえ、224冊を歴史公文書として移管することになった」と報告した。

    誤廃棄した91冊のうち11冊は依然、他機関での同様資料保有が確認できず、復元できていない。
  • 【奨学金問題処理「年度内に」】
    宇野裕議員は、新型コロナウイルスへの県の対応や市町村との連携状況を確認した。

    森田知事は「市町村業務に関わる国の通知などが出た際はいち早く情報提供するとともに、各地域で保健所が市町村と連携しながら対応に当たっている」と説明。

    さらに「国に先行し、熱などの症状の有無にかかわらず、感染が強く疑われる場合は柔軟に検査するよう、県保健所のほか、保健所設置市とも情報を共有している」と強調し「ウイルスの脅威に対応していく」とした。