令和6年2月定例県議会 代表・一般質問質疑内容を掲載 | ちば自民党

令和6年2月定例県議会 代表・一般質問質疑内容を掲載

2月20日(火) 第1日(代表質問)

  • 【湖沼外来植物、駆除完了へ】
    瀧田敏幸議員は、外来水生植物「ナガエツルノゲイトウ」の拡大防止策や災害時の孤立地域への対策強化について聞いた。

    来年度の拡大防止に向けた取り組みについて、黒野嘉之副知事は「県内全域の分布図を作成するとともに農業者による水路での駆除等に要する経費を新たに支援。県管理河川も範囲を拡大し、早期に駆除する」と説明。

    湖沼に繁茂し、駆除可能な同植物で「駆除が順調に進んだ。来年度中に一通りの駆除を終える見込み」との方向性を示した。

    能登半島地震の被害を受け、熊谷俊人知事は「今回の災害の対応などをしっかりと総括し、県内各地域の状況を調査把握したうえで、備蓄の強化など必要な対策を早急に検討し、予算措置していきたい」とした。

2月22日(木) 第2日(一般質問)

  • 【護岸改修市川2カ所で工事】
    田中幸太郎議員は、旧江戸川の護岸改修や教員の社会人特別選考について聞いた。

    市川市内の5キロ区間のうち0・8キロで整備が完了。池口正晃県土整備部長は「現在、広尾地区と島尻地区で工事を進めている。他の区間は工事着手が可能な場所を選定し、複数箇所で進むよう地質調査を実施している」と述べた。

    冨塚昌子教育長は「本年度、要件を一部緩和したところ、志願者が87人となり、昨年度の1・5倍に増加した」と説明した。
  • 【県管理道路約30キロ無電柱化】
    武田正光議員は、昨年11月開通の三郷流山橋有料道路の交通量や無電柱化を聞いた。

    開通後2カ月間の1日平均交通量は約2940台。池口県土整備部長は「橋の前後の道路が完成した場合の計画交通量1万2700台の約23%。多くに利用してもらうよう利用促進策を検討する」と述べた。

    県管理道路の無電柱化は約30キロで完成。池口部長は「緊急輸送道路や、市役所といった防災拠点にアクセスする道路など約42キロで事業を実施している」と説明した。

2月26日(月) 第4日(一般質問)

  • 【眼科研修で小中生視力ケア】
    伊豆倉雄太議員は、児童生徒の近視の状況や高滝ダムの堆砂対策を聞いた。

    2022年度の定期健康診断で裸眼視力が1・0未満の割合は小学生が37・5%、中学生が65・4%。冨塚昌子教育長は「今後、養護教諭の研修会に眼科医を招くなど、視力低下の防止対策を一層進める」と述べた。

    池口正晃県土整備部長は「養老川への新たな貯砂ダムは現在候補地の抽出を進めており、利水者などと調整しながら早期に実現できるよう取り組む」とした。
  • 【特別高圧料金負担減へ検討】
    石橋清孝議員は、特別高圧の電気料金や千葉県立農業大学校の学生寮について質問した。

    農業用水を供給する特別高圧のポンプ場の電気料金が2023年2月からの国の激変緩和対策の対象外となっており、前田敏也農林水産部長は「国と連携し、省エネ化や太陽光発電の導入などさらなる負担軽減策を検討する」とした。

    県立農業大学校の学生寮では「食堂棟と浴室棟を集約し、1人1部屋として再整備する。28年度中の供用開始に向けて整備を進める」と述べた。

2月27日(火) 第5日(一般質問)

  • 【移動薬局車、活用法協議】
    茂呂剛議員は、災害時医薬品供給車両のモバイルファーマシーや空き家対策を質問。

    鈴木貴士保健医療担当部長は「発災時に県薬剤師会との災害協定に基づき、薬剤師の派遣等を要請している。より効果的な活動につながるようモバイルファーマシーの活用についても関係団体と具体的な運用を協議していく」と述べた。

    また、空き家対策で、小川剛志都市整備局長は「来年度から市町村が実施する空き家除却に対し、財政的な支援を行う」と説明した。
  • 【黒生地区27年度供用目指す】
    信田光保議員は、銚子漁港の整備状況や県医師修学資金貸付制度について質問。

    銚子漁港は大型船に対応する黒生地区の防波堤整備などを実施中。前田敏也農林水産部長は「今後、岸壁などの整備に着手し、2027年度を目途に黒生地区の岸壁の一部が供用開始できるよう取り組む」と述べた。

    鈴木保健医療担当部長は「貸付制度を使って医師になったのは283人で、本年度はうち248人が返還免除要件に沿って公立病院などに勤務している」と説明した。

2月28日(月) 第6日(一般質問)

  • 【自転車酒酔い運転33件摘発】
    野田宏規議員は、県立高校のプール整備や自転車の飲酒運転の摘発状況を質問。

    県立高校121校中、57校がプールを設置しており、授業と部活動での使用が9校、部活動のみでの使用が13校。冨塚昌子教育長は「防火水槽として活用している学校もある。現状を確認して大規模改修時に撤去を含め検討する」と述べた。

    県警は昨年、酒酔い運転で33件を摘発。宮沢忠孝本部長は「酒酔い運転を含めた悪質、危険な違反の取り締まりを積極的に進める」とした。
  • 【イノシシ2240頭食肉処理】
    小川としゆき議員は、イノシシの食肉利用状況や都川上流域の浸水対策を聞いた。

    食肉として処理されるイノシシは年々増加しており、2022年度は全捕獲頭数の約1割に当たる2240頭。前田敏也農林水産部長は「処理加工施設も18年の6カ所から現在は15カ所まで増加した。引き続き食肉利用の拡大に取り組む」と答弁した。

    池口正晃県土整備部長は「今後、大草橋付近で河川監視カメラの設置や堤防かさ上げ工事に着手する」と説明した。

2月29日(月) 第7日(一般質問)

  • 【京葉線利便性復旧働きかけ】
    鷲見隆仁議員は、薬の過剰摂取への対策やJR京葉線ダイヤ改正の影響を聞いた。 鈴木貴士保健医療担当部長は「医薬品販売業者への立ち入り指導で、乱用につながる恐れが高い成分を含む市販薬については、購入目的を確認する販売方法が徹底されているか重点的に確認している」と説明した。 野村宗作商工労働部長は幕張メッセへの展示会などの誘致を含め「地域全体に多大な影響が及ぶ」とした上で「利便性の復旧に向けJRに強く働きかける」と述べた。
  • 【医療的ケア児通学送迎支援】
    宮坂奈緒議員は、日常的にたんの吸引などが必要な医療的ケア児や教育問題を質問。

    スクールバス乗車が困難な医療的ケア児の通学支援モデル事業で、冨塚教育長は「家庭や仕事の都合で保護者の送迎が困難な場合、看護師らが福祉タクシーなどに同乗して行う。これらにかかる費用は県が負担する」と述べた。

    浦安市内に新設する県立の特別支援学校では「現在基本設計を行っており、来年度は実施設計に着手する予定」との方針を説明した。
  • 【県内限定のDMATに477人】
    川名康介議員は、CLDMATや有害鳥獣対策の担い手確保について質問した。

    活動範囲が県内限定の災害派遣医療チーム(DMAT)で、鈴木保健医療担当部長は「昨年4月時点で本県DMATの累計養成人数327人に対し、477人となっている」と述べた。

    有害鳥獣捕獲の担い手確保で、本年度に県が実施した狩猟免許試験について、井上容子環境生活部長は「受験者は昨年度より123人多く過去10年で最多の709人となった」とした。