千葉県知事
熊 谷 俊 人 様
自由民主党千葉県支部連合会
幹事長 河 上 茂
政調会長 伊 藤 昌 弘
新型コロナウイルス感染症への対応に係る申入書
本県の新規感染者数は、先週、緊急事態宣言解除後最多を記録するなど、増加に転じ始めた恐れがあり、予断を許さない状況である。
4月16日、国が千葉県をまん延防止等重点措置区域としたことを踏まえ、県は5市(市川市、船橋市、松戸市、柏市、浦安市)を重点措置を講じるべき区域として指定した。
しかしながら、県内でも感染力が強いと言われている変異株による感染者が増加していることなど、今後、指定されていない区域においても、感染が拡大する懸念があることから、県内の感染再拡大を早めに抑え込むため、措置区域については、必要に応じて機動的に見直すべきである。
さらに、昨日、感染拡大が続く大阪府は、国に対して緊急事態宣言を要請することを表明したが、人口が集中する首都圏においても事態の急激な変化を想定し、千葉県としても近隣都県と緊密な連携を図りながら感染拡大防止対策を講じる必要がある。
また、千葉県議会では、「千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の 医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例」を制定し、我が党に おいては、昨年4月及び本年1月の2回にわたり、臨時医療施設の開設に関する申し入れを行ってきた。
現在、臨時医療施設が千葉県がんセンター旧病棟に設置されているが、今後、感染が再度拡大した際には、県民に対する医療の提供に支障をきたすことがないよう、臨時医療施設が引き続きその役割を果たすことが必要である。
そこで、次のとおり申し入れる。
記
1 まん延防止等重点措置を講じるべき区域の指定について
(1)感染状況等を常にモニタリングし、重点措置を講じるべき区域を、必要に応じて機動的に見直すこと。
(2)重点措置を講じるべき区域の指定の考え方について、県民に対してわかりやすく情報発信すること。
2 更なる感染拡大局面における対応について
東京都、埼玉県、神奈川県と常に緊密な連携のもと、必要な場合には緊急事態宣言の要請も視野に入れて躊躇なく万全の対応を取ること。
3 臨時医療施設の診療体制の確保について
現在、千葉県がんセンター旧病棟に設置されている臨時医療施設について、次の感染拡大を想定し、県内の医療提供体制の状況に応じた対応ができるよう医療従事者の確保などに努めること。