第54回定期大会 ゲストスピーチ

自由民主党国会対策委員長 逢沢一郎 様

 ただいま御紹介を頂きました自由民主党国会対策委員長を務めております衆議院議員逢沢一郎でございます。今日はお招き、本当にありがとうございました。第54回千葉県連の定期大会、御盛会を心からお祝いを申し上げます。まずは、県連会長、そして酒井幹事長を中心に、先頭に、政権奪還に向けて千葉の自民党をますます意気軒昂な姿を拝見をし、大変力強く思わせていただいております。実り多い大会になりますことを党本部を代表して心からお祈りをいたしたいというふうに思います。また、先の県会議員選挙で初当選をされた先生方、本当におめでとうございます。どの先生も大変ハキハキとしておられるし、第一、声が大きいですよね。本当に新しい自民党、その先頭に立ち、おつくりを頂く姿にこれまた感激をいたしました。心からの御活躍をお祈りをいたしたいというふうに思います。

 さて、あと2か月ばかりいたしますと、前回の衆議院選挙、あの大敗北を喫し、下野を余儀なくされた選挙から丸2年ということになります。しかし、その後、お互いの努力によって各級の選挙でかなりの成果を上げてまいりました。昨年の夏の参議院選挙、千葉県は全国47の地方区の中で最大激戦区の一つでありましたけれども、立派に猪口議員の当選、議席を確保していただきました。そして、先ほど初当選の県議の方の御紹介もございましたけれども、4月の統一選挙、浦安においては若干の理由で後日に選挙が日程をつくられたわけでありますけれども、大いに全国の自由民主党の期待に応えられる、応えていただく、そんな立派な選挙であったことをお互いが高く評価をしたいというふうに思います。

 次の衆議院選挙、必ず政権奪還を果たさなくてはなりません。既に13小選挙区では、支部長の選任を基本的に終えているわけでありますが、松野会長を初めとする現職の先生方、捲土重来を果たしていただける先生、そして新進気鋭の新支部長、新人の方、力を合わせて、この13の小選挙区すべての選挙区で勝利を目指すと、そういう力強い千葉自民党をつくっていただきたい。そして、党本部と一緒になって戦っていくということをここで確認をし合いたいと、そのように思います。

 各級の世論調査が毎週末のように報道機関でなされておるわけでありますが、もちろん世論調査の数字に一喜一憂する必要はないわけでありますけれども、一昨年の夏の大敗北、その時点に比べますと、かなり自由民主党は党勢をしっかりと取り戻しつつあることをしっかりと受け止めなくてはならないというふうに思います。内閣支持率は厳しい、そして、民主党の支持率も相当厳しい数字に下がってまいりました。大体、自民党と今は民主党の世論調査の数字は並んでいるか、場合によっては、少し自由民主党が上にくる、そういう状況にあります。また、今選挙があるとすれば、衆議院の比例の選挙でどの党に投票されますかと、こういう質問については、政党支持率よりも少し民主党を上回る、場合によっては、かなり上回る、そういう数字が国民から示されているわけであります。もちろん、そういった数字に油断があってはなりませんし、また、脇が甘くなってはならないわけでありますけれども、この2年間、党が厳しい状況に置かれていた。しかし、お互いが歯を食いしばって新生自民党をつくっていこうと、どうしても国と国民のために次の衆議院選挙では政権奪還、そういった大きな旗をかけて、ここまで努力をしてきた、いろんな意味での成果がそういう数字にも表れつつあるということを正しく受け止めながら、更に自信と誇りを持って前進をしていかなくてはなりません。そのことを改めて、今日のこの定期大会で確認をし合いたいと、そのように思います。

 あの鳩山政権が8か月で瓦解をいたしました。沖縄の普天間がどうにもこうにもならない状況を鳩山さんがつくり出した。また、御自身の政治資金の問題について、全く説明がつかない。こういう状況の中で、去年の6月、本当に無責任な形で政権を放り投げた。そして、菅政権が出来上がって1年1か月になろうといたしているわけでありますが、今の菅政権に対して、国民がどれほど厳しい視線を投げ掛けているか、目線を投げ掛けているか、それは今更申し上げる必要がなかろうかというふうに思います。全くの思い付きで、次々発言を繰り返す。無責任な行動を繰り返す。その最たる例は、あの3月11日、大地震が起こった。次の翌朝早く、総理はヘリコプターに乗って福島の原発サイトに行きましたよね。あれがもう間違いの元、スタート、人災をつくり出す最初の誤った判断だ。このことは、国会でも何度も何度も、野党、場合によっては与党からも指摘を受けたわけでありますが、結果的にあの無定見な行動がベントの遅れを招いたことはもう確実であります。また、そのことは確認をされたと言ってもいいでしょう。あのとき総理は何をしなきゃいけなかったか。最高指揮官、司令官として、やっぱり官邸に陣取って、3キロ以内の方、結果的には10キロ以内の方に避難指示・勧告、避難命令を出したわけでありますから、その避難がきちんと済むかどうかをきちんと官邸で指揮命令、監督をしなければならなかった。にもかかわらず、総理は無責任な形で視察に出ていってしまった。それが誤りのスタートであったということをもう一度皆様と一緒に指摘をさせていただきたいというふうに思います。

 無責任な発言、思い付きの行動、そういったことを繰り返す菅総理に、また彼の内閣にこれからの大切な日本を託すわけにはいかない。松野県連会長からもお話がありました。復興・復旧、そして、その復興・復旧を乗り越えて新しい日本をつくっていく力や体制、それは民主党にはないし、菅さんにも持ち合わせていないということは、明々白々であります。私たちは、そんな状況の中で、意を決して公明党を初め他の野党の皆様と力を合わせて、6月1日、内閣不信任決議案を衆議院に提出をした。そして6月2日、あの運命の本会議における議決を迎えたわけであります。6月2日、木曜日、そうですね、皆さんも固唾を飲んで一体どうなるのか、その日の当日の朝刊は、ほぼ、これは不信任決議案が可決をされる、そういった新聞の見出しに相当胸を高鳴らせた、そういう朝であったというふうに思うわけでありますが、まあ、訳の分からない総理と鳩山前総理との会談で、振り上げた拳が何となく訳の分からない形で下ろされてしまったわけでありますが、しかし、あのときの混乱ぶりを見て、確かに480人いる衆議院議員の中で300人もの大きな議席を民主党が持っているけれども、党内は全くの混乱、混迷状態、結束はない。そして、意思の疎通も全く図られていない。そういう党の状況が改めてあの不信任決議案の対応を巡って明らかになったということを思い起こさなくてはなりませんし、また、つい先般のいわゆる国会の延長の問題を巡っても相当厳しい亀裂が入ったということを改めて皆様にも申し上げておかなくてはなりません。

 全くの菅さんの居座り、開き直り、延命ですよね。しかし、これはもう民主党の未来のためにも、日本のこれからのためにも、菅さんにやはり退陣を迫らなくてはならない。そういうことで、岡田幹事長や安住国対委員長や枝野さんや仙石さんは、確かに今までと違って相当気合いを入れて、腰を入れて、菅総理に正式な退陣表明をさせよう、いつの時期かを明確にさせよう、そういうことで努力をしたことは我々もそれはそれで受け止めているわけでありますが、しかし、やっぱり政治は結果がすべてであります。結果責任ということを考えれば、あえて申し上げるとすれば、岡田幹事長を初め民主党執行部のだらしなさ、腰の弱さ、やっぱり結果を出すことができない。そういう執行部であると、また、そういう党であるということを残念ながら指摘をせざるを得ないわけであります。

 改めて、国民の皆様もこの動きを見て、これはできるだけ早く衆議院選挙が必要になってくるな、震災からの復旧・復興に一定のめどが立った段階で、やっぱり日本の政治をつくり変えていかなきゃいけないじゃないか、そういう思いに立っていただける国民の皆様が次第に、しかし急速に増えつつある、その追い風を背に、取りあえず70日間の8月31日までの国会の延長になったわけでありますけれども、我々も気持ちを切り替えて、この70日間を日本の未来のためにしっかり活かす、そういう国会にしていきたいと、そのように考えております。

 時々、まだ国民の皆様の間にも誤解があります。こんな震災からの復旧・復興で大切なときに、また、福島の原発が予断を許さないときに、なぜ政局第一でそういった国民の生活や経済や被災地や福島のことが第二なるのか、何でそういうことを自民党は選択をするのか、そういう誤解がまだまだあるんだろうというふうに思います。今日ここにお集まりの千葉の自民党のそれぞれの地域や職場で御活躍を頂いておられる皆様の気持ちの中にも若干そういう気分があるかもしれない。あるいは、そういう思いが市民、県民の皆様からいろんなことで皆様のお耳に届くこともあるでしょう。しかし、我々は、政局を優先をして、政局を優先して国民生活や経済や被災地や原発のことを二の次にしているわけではない。まさに、日本のこれから、国のこれからを考えれば考えるほど、今の菅総理に、今の民主党の皆さんにこの国を託せない。松野県連会長からも、1日1日この民主党政治が続けば、それだけ大きく国益が毀損されるんだ、損なわれるんだ、率直な冒頭のスピーチがあったわけでありますけれども、全くそのとおりだということをこれは丁寧に丁寧に国民の皆様にも説明をさせていただかなくてはならない。いろんなことで努力をしながら、そのことに理解を頂かなくてはならない。その先頭に立つのは、谷垣総理その人でありますし、また、石原執行部も打って一丸となって、もちろん47各都道府県連の皆様と本当に心を一つにしながら、そのことこそが日本の未来のために必要な選択なんだ、政治行動なんだということをしっかりと訴えていくということの大切さ、是非、御理解の上、受け止めていただきますように、そのことをどうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。

 何で自民党は70日の国会の延長に反対したんですか。こういう声も皆様の耳に入るかもしれません。私たちは、理想を言えば、あの6月22日の国会の閉会日、その日に菅総理が正式に国民の皆様の前にいつ退陣をするということを表明をし、そして、国会を閉じて、幸い第2次補正予算の提出は7月15日ということがほぼ確定的に政府が決めておりますから、菅さんが6月22日で辞めるということを表明し、7月15日までの間に民主党がやっぱり代表選挙をやらなきゃいけないんでしょうね、そうやって新しい体制をつくり直して、7月10日頃にも臨時国会を召集する。それがベストのシナリオ、ベストの選択であったというふうに思いますが、そうはならなかった。彼らは70日提案をしてきた。70日が皆さん、最悪の実は選択なんであります。ここがなかなか、これまた国民の皆様に伝わり切っていなかった。なぜかといいますと、今度の7月15日に出ます第2次震災地対策の補正予算は、言わば、第1次補正予算の中で本来やるべきだということが十分できていなかった。それを補強、補てんをする、そういう意味でコンパクトな約2兆円の補正予算でありますが、第3次補正予算は恐らく十数兆円の本格的な復興を目指す、そういう補正予算になります。

 実は、被災地の皆さんが一番心待ちにしているのは、この本格的な復興のための第3次補正予算、そして様々な地域の、また自治体の再生のためのメルクマールをしっかりと政府が示してくれる、そのことを一番被災地の方が期待をされておるわけでありますが、この第3次補正予算が政府のいろいろな状況からいたしまして、国会に出すことができるのは8月末か、あるいは場合によっては9月上旬ということになるんですね。そのことは菅総理も一番よく知っている。70日間延長すると8月31日までですよね。そこで国会を1回閉じることになる。第3次補正予算は9月のいつごろになるか分かりませんけれども、次の臨時国会を待たざるを得ない、そういう状況になる。

 しかし、どうでしょうか。恐らく、間違いなく8月、まあ、お盆を過ぎた頃から、31日の会期末になったら、やっぱり総理を退陣させなきゃいけない。しかし、総理はやっぱりね、簡単に辞めるとは言わないでしょう。また今回のような民主党の中で辞めろ辞めないの大立ち回りかどうか分かりませんけれども、そういうことが起こることがやっぱり何となく見えますよね。何となくじゃなくて、ほとんどそうなるだろうと、みんな永田町関係者はそう見ているわけであります。したがって、第3次補正予算を早く国会に出して、早く成立をさせるということを念頭に置けば、70日、8月31日まで国会を延長するという選択が最悪の選択。むしろ、それよりも100日、120日やっていたほうがまだいいかもしれない。菅総理が今辞めないなら50日で区切って、8月11日で区切って、今度こそ退陣をしてもらって、民主党が代表選挙をやって8月下旬を迎える。そのことが被災地のことを考えれば考えるほど、よい選択、比較的よい選択という意味で、自民党は50日を主張したわけでありますが、こういった中身のことが必ずしもテレビや新聞を通じて国民の方に伝わり切っていない。何で自民党は国会への延長の議決に反対なのか、延長そのものに反対ではない。しっかりと国会を開いてやらなきゃいけない、そういう立場なんだけれども、第3次補正、最も大事な第3次補正予算を考えたときのプランが念頭にあるとすれば、最悪な選択だという意味で反対をせざるを得なかったということを是非千葉自民党の皆様にも正しく御理解を頂きたい、そのように心からお願いをいたしておきたいというふうに思います。

 さて、今日はお手元の資料の中に最新版の「自由民主」が入っていると思います。この1面の真ん中辺にですね、民主党がやらないなら自民党がやる、大きな見出しをかけさせていただきました。民主党がやらないなら自民党がやる。当然であります。むしろ、これよりももっと適切な表現は、民主党ができないから自民党がやるんだ、もう、そういう気持ちですよね。そんな状況にだんだん、だんだん、なってまいりました。今週の月曜日、6月20日に復興基本法がようやく成立をしたわけでありますけれども、これはほとんど自民党案がほぼそのまま成案になったわけですね。復興基本法は自民党がつくったんだというふうに理解を頂いて結構であります。自由民主党は3月11日の大震災以来、早速対策本部を設けて、様々な角度から予算案にこういうものを盛り込むべきだ、こういう法律をつくるべきだ、こういうふうに総理がリーダーシップを発揮すべきだ、様々な提言を1次、2次、3次、500項目近くのテーマにわたってしっかりと整理をし、これを官邸に丁寧に届けてまいりました。自民党に著作権はあるんだけれども、自由に使って結構、こういうことで菅総理に、枝野官房長官に、そういった自民党の考え抜いた、議論し抜いた1次、2次、3次、全部で合わせて500項目近くの提案をしてきたわけでありますが、多くが補正予算の中に、また新しい特措法等に取り入れられてきた。

 そして、これからもそうでなくてはならない。それはなぜか。民主党がやらないなら自民党がやる。いや、むしろ民主党ができないから自民党がやるんだ。自民党は今野党だけれども、まあ、どう表現したらいいのか、姿勢というか心の持ちようからするとね、もう我々が国政を引っ張っていかなきゃいけない。野党だけれども、半ば与党の気持ちで、与党の気持ちになって日本について責任ある政治を展開しなきゃいけない。そう谷垣総理のもとで決意も新たにさせていただいております。

 昨日、自民党の総務会で、瓦礫処理のための特別措置法案が認められたわけであります。できるだけ早く、来週にも国会に出したいというふうに思います。公明党やみんなの党と共同提出するか、自民党単独で出すか、これはこれから国対委員長の私にお任せを頂かなくてはならんわけでありますが、考えてみてください。100日もたってまだ瓦礫がですね、片付けられない。あらゆる復興、復旧を進める上での大障害に瓦礫がなっている。こんなもの、法律なんかつくらなくたってね、できて当たり前でしょう。できて当たり前の瓦礫処理が進まないから、これはもう致し方ない。見ていられないということで、自民党が瓦礫処理の特別措置法を実はつくった。つくらざるを得ないから、そうした。民主党がやらないから。民主党ができないから我々がやるしかないわけですよね。二重ローンをどうやって解消するか、ゼロからの再スタートじゃなくて、大きなマイナスからのスタートを余儀なくされている個人あるいは法人、中小企業、小さなお店がたくさんありますよね。あの沿岸地を歩きますと。二重ローンをどうやって解消するか、いささか難しい金融のスキームになりますけれども、それも自由民主党が中心となって、このスキームをつくり上げつつあるわけであります。既に、参議院のほうに自民党が中心となって多くの野党共同提出という形で、いわゆる仮払い法案、原発で事故が起こりました。大変な状況が福島を中心に広がっている。東電がね、東電が賠償しなきゃいけないんだけれども、今の東電の状況、資金繰りからすると、キャッシュがないんですよね。そこで、これは政府が一刻も早く肩代わりをしなきゃいけない。これも自民党が中心となって議員提案を出したわけであります。

 あるいは、最も大切なことは、あの原発があんな事故になってしまった。しっかりと事故の原因を検証していかなきゃいけない。政府は検証委員会をつくったわけでありますけれども、これはもうお手盛りの検証になるという懸念がやっぱり払拭できない。そこで、これは国会に事故調査の検証委員会をしっかり設置しようと。アメリカでスリーマイル島の事故のときにも、アメリカの議会にそういった独立性の高い非常に権限の強い調査委員会をつくった。それに習いながら、我が党の塩崎恭久議員が中心となって、この事故調査委員会を国会に設置をする。さっき総理がなぜ震災の翌朝にヘリに乗って福島の原発サイトに降り立ったのか。誰の判断なのか、それによって何がもたらされたのか、そういうことをしっかり国会に置く事故調査委員会で徹底検証する、総理にも来てもらう、枝野さんにも来てもらうと、そういう強い権限を持った調査委員会をつくらない限り、世界は日本を信用しない。そういう状況もしっかりと踏まえながら、これも自民党がしっかりとした法律案を出す。そういう準備ができたわけであります。

 そんなことを考えていくと、長話になって恐縮でありますが、最後に一つだけ、これもやらなきゃいけないと考えておりますのは、さっき瓦礫処理の特措法を出すというふうに申し上げましたが、放射能が付着している、放射性物質が付着をしている瓦礫やあるいは家畜の死骸やあるいは土の表皮やそういうものをどう処理するか、これはもう全く今のところ無策であります。これなんかは、政府が一刻も早く政府提案の法律を出さなきゃいけないんだけれども、こういうところに政治指導の力を発揮しなきゃいけないんだけれども、一向に政府が動こうとしない。非常にスキームは難しゅうございますけれども、これもやっぱり、自民党が中心となって放射性物質が付着をした様々な瓦礫等々の処理ができる特別措置法、これもやっぱりやっていかなきゃいけない。そんな議論を党内でさせていただいている。少し、時間を頂きましたけれども、何度もこの「自由民主」に戻りますが、民主党がやらないなら、民主党ができないから、今、政治を引っ張っているのは自民党。しかし、そのことは、必ずしも新聞、テレビ、メディアを通じて必ずしも十分国民の皆様に生の真の等身大の国会国政の姿が伝わり切っていない。その悲しさ、残念さもあるわけでありますが、しっかりと事実を伝えながら新生自民党、政権奪回を目指す自民党、やっぱり自民党が行動力もあるし、物事を決める力もある。そして、新しい提案をする能力もある。そういった能力を支える各種の人材が豊富に自民党にはいるんだと、そういうことをアピールをしながら、更に次の衆議院選挙に向かって頑張りたいと、そのように思います。

 既に、子ども手当てを初め民主党が政権を奪取したときのいわゆるあのマニフェストは、もうほとんどボロボロ、ズタズタですよね。もう政権を取った正当性はもうどこにもないと言ってもいいんでしょう。そういう状況も正しく国民の皆さんにアピールをしながら、新しい自民党をしっかりと国民の皆様に受け止めていただけるよう、共に努力をしてまいりたいと、そのように思います。

 70日国会が延長になりました。さて、どういうところから、国会をこう動かしていくか、まだ、ちょっと野党が角を突き合わせたまま、来週、明日、明後日の月曜日を迎えるわけでございますが、まずは仕切り直しとして、衆議院、参議院の予算委員会の新たな70日の延長国会に臨む予算委員会の集中審議あたりでスタートを切るということも、有力な選択枝の一つというふうに考えておりますが、要は国民生活や日本の経済の再生、とりわけ被災地の復興、福島の沈静化、そのことを念頭に置いて、せっかく決められた70日でありますので、自民党も頭を切り替えて、より積極的に提案をしていく、行動していく、そういう後半、国会延長後の国会にしていくことを国対委員長として約束をさせていただきたいと存じます。

 今日は、そういったことで、千葉県連大会にお招きを頂きました。目下の国政の状況、また、自民党の立ち位置、そして、これから目指すべき方向、幾つか早口で申し上げさせていただきました。これからも千葉県連の皆様とも心を一つにしながら、谷垣総裁のもと、政権奪回に向かって努力を重ねていこうではありませんか。新生自民党にそれぞれのお立場でお力添えを賜りますよう、御指導いただきますよう、心からお願いをさせていただき、今日の県連大会の御盛会をもう一度心からお祝いをさせていただきまして、党からの御報告、また、お祝いの御挨拶とさせていただきます。

 今日は、お招きありがとうございました。御盛会、おめでとうございます。

第54回県連定期大会