第54回定期大会 運動方針案 | ちば自民党

第54回定期大会 運動方針案

組織本部長 阿井伸也

 【前 文】
3月11日、三陸沖を震源とする巨大地震が起きた。東北、関東を襲った津波や火災等による被害は1854年の安政の大地震を上回り、過去最大規模、未曾有の地震災害となった。
わが千葉県でも、死者・行方不明者、負傷者、避難生活者の人的被害に加え、倒壊・浸水等の建物被害、液状化による敷地被害は甚大であり、一刻も早い復旧・復興、被災者の救援活動が望まれているところである。
一方、4月に行われた統一地方選挙においては、わが党は党員・党友が一丸となって積極果敢な活動を展開した結果、県議選では定数95議席のうち55議席を獲得、同時に行われた千葉市議会議員選挙、後半の市長選挙・市町議会議員選挙では、わが党の公認・推薦を含め多数の保守系議員が誕生した。
これは、国家の主権さえ危うくした領土防衛問題、遅々として進まない東日本巨大地震への対応等、現政権政党に失望した国民の民意であり、われわれは、政権を長く担ってきた自民党への期待と受け取り、国民の負託に応えることのできる党を再構築しなければならない。
そこで、本年は次に掲げる点を重点課題とし、国民政党として、地域住民と密着し、地方自治の健全なる発展を目指し、地域の潜在力を活用した生きがいと活力ある千葉県の実現に向け邁進するものである。

【組織基盤】
○党員の拡大強化
有権者の多様化、党員の高齢化による離党、職域支部の解散等の理由から党員が年々減少し、組織基盤の弱体化が懸念され、昨年は3万人党員を目標に掲げ、党員獲得運動を展開した。しかし、平成22年の県連所属の党員は、新規党員3,200余名を獲得したものの前年に比べ約1割減少し、16,296名であった。
党員の拡大・強化は、県連の組織基盤の充実、財政基盤の確立、各級選挙の勝利のためには不可欠であり、よって、本年は昨年と同様に、地域・職域支部、選挙区支部、党所属の国会議員・県会議員それぞれに目標を定め、千葉県下3万人党員獲得を目指すものである。

○青年・女性組織の充実
行動力のある青年党員、住民生活の最も身近にいる女性党員を拡大することは、青年・女性組織の強化ひいては、県連党組織の充実・強化に繋がるものである。
第一線で活躍する青年・女性党員の役割は極めて重要であり、青年局・青年部にあっては、新たな発想と強固な決意をもって、魅力ある事業を企画し、広く社会と連携し、さらには各種青年団体との交流を図ることにより、若者が政治を身近に感じ、積極的に参加できる環境を築くものである。
女性局においては、党内外の女性組織と連携を図り、党女性誌「りぶる」の購読拡販、各種研修会の実施、地域ボランティア活動を通して、女性党員の意識高揚と組織拡大・強化を図るものである。

○広報の充実
われわれは、来るべき次期総選挙に是が非でも勝ち抜くため、失望の念を抱かせた現政権に替わる政党はわが党だけであると有権者に理解してもらわねばならない。そのため広く国民・県民に訴え支持を得るべく、積極的な広報活動を展開する。
総選挙で勝利するために重要なことの第一は、わが党の理念、政治姿勢、そして具体的な政策を明らかにすることであり、われわれの政治理念と、日本の良さや伝統、品格ある文化を大切にしたわが党の政策を国民・県民に知ってもらうことは、党の広報の意義である。
われわれはこの事柄を念頭に、広報の基本的な戦略・戦術を練り上げ、「誰に対して、何を、どのように訴えるか」を明確にするとともに、党本部、県連、各支部の組織体ごとの役割を明確にし、相互の連携を密にして、効果的な広報活動を展開するものである。

【選挙】
○ 選挙態勢の確立
わが国は民主党の稚拙な政権運営により、いまや安全保障はもとより、経済、財政、国民生活の危機にひんしている。
この国家的危機から国民を守るため、われわれは、「常在戦場」の心構えで、盤石の選挙態勢を確立し、次期衆議院総選挙に必ずや勝利するものである。

第54回県連定期大会