臨時県議会を開催して

 非接触型体温計の準備も間に合い、万全な入庁チェックと、3密対策を徹底した本会議場で行われました。

○令和2年度一般会計補正予算の成立

 新型コロナウイルス感染症の対応として、①千葉県中小企業再建支援事業(100億円)、②臨時の医療施設の開設(30億円)に係る予算が成立しました。

 前者①の事業では、①売上が大幅に減少している中小企業(個人事業主を含む)が行う感染防止対策や営業再開に向けた取組などを支援するために、最大30万円の支給を行います。

 申請受付期間は5月上旬から8月末までを予定しています。

 詳細は、今後、県ホームページ(https://www.pref.chiba.lg.jp/)や千葉県新型コロナウイルス感染症対策サイト(https://covid19.civictech.chiba.jp/)からアクセスできます。

 また、厳しい経営状況に置かれている中小企業(個人事業主を含む)の資金繰り支援のために、県制度融資に貸付枠を新設し、実質無利子となるよう利子補給を行います。

 1900億円の貸付枠の新設(債務負担行為)で、補助対象者は市町村の認定を受けた方で、利子補給対象融資上限額3000万円、期間の最長10年(据置期間5年)となっています。

 条件等こちらの詳細も上記と同様に御確認いただけたらと思います。

 また、自民党では、下記サイトで国の様々な支援策をわかりやすくまとめてご案内していますので、是非ともご利用下さい。

 後者②の事業は、爆発的な感染拡大が発生した場合の病床不足への備えとして、特措法に基づく臨時の医療施設の整備を進めるものです。

 県による直営で、中等症患者を対象に、最大で1000床を確保し、感染拡大の状況を踏まえながら、5月中旬以降の開設を予定しています。

 このために大変厳しい環境の中で、現場で尽力・奮闘されている・関係職員の皆様に感謝を申し上げます。

 健康福祉常任委員会では、医療従事者等のスタッフの確保やインセンティブの必要性、想定されている周辺地域の安全確保、及び感染防止策を徹底した搬送ルール等について、質問・要望がされました。

 医療従事者への特別手当等の要望は、関係団体からも当局に出ています。

また、下記の「決議」にあるように、現在、感染者を受け入れている病院も、大変厳しい状況にあると伺っていますので、今後の対応病床の維持、更には計画を受けての増床を進めるには、金銭面を含めた必要な支援策を構築することが欠かせません。

 この点は、現在、対象の56病院からのアンケートを取りまとめていることから、別途、迅速な整理・対応を求めています。

○専決処分の承認

 生活福祉資金貸付事業推進費補助金、特別支援学校等の臨時休業に伴う放課後等デイサービス支援事業、軽症者等ための宿泊施設確保事業、及び地方税法の一部改正に伴う県税条例の一部改正についての専決処分が承認されました。

○議員発議案の可決

①ー1 「千葉県新型コロナウイルス感染症に係る臨時の医療施設の開設等の迅速化及び円滑化に関する条例」

①ー2 条例の趣旨説明

② 「新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書」(国に対するもの)

③ 「新型コロナウイルス感染症対策に関する決議」(県当局に対するもの)

 これらの策定・準備を含む対策全般と、特に医療体制の整備に関しては、県庁や関係者からのヒアリング・調査、資料収集・分析、法令調査、関係書面の起案など、連日の取組みに追われながらも、何とか会派・同志議員とスクラムを組んで進めているところですが、この臨時議会は単なる通過地点にすぎません。

 万能の施策はなかなか見つかりませんが、まだまだ山積する課題の解決と、困っている方々への出来る限りきめ細やかな支援の実現に向けて、次の定例会までに、更に詰めていかねばなりません。

コロナにうち克ちましょう!  頑張ろう千葉!!  頑張ろう日本!!!