12月定例県議会 質疑並びに一般質問の質疑内容を掲載

12月3日(木) 第1日目(代表質問)

鈴木 昌俊
【沼田、堂本氏時代2計画は廃止へ】
鈴木議員は、沼田武元知事時代の1998年度に策定した県の長期構想「県長期ビジョンみんなでひらく2025年のちば」と、堂本暁子元知事の下で2005年度に策定した県政運営の中長期的な基本方針「あすのちばを拓(ひら)く10のちから・改訂版」の2計画の今後の取り扱いについて質問。
森田健作知事は「新たに策定する県の総合計画は今後の県政運営の基本方針となるものであり、また本県が目指す10年後の姿を描く長期的なビジョンである。(2計画は)総合計画が策定されるので廃止する」と表明した。
政策企画課によると、今年3月の条例制定で、3年以上の総合的な長期計画は議会の議決が必要になったことから、2計画を正式に廃止する方針が決まった。
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平成21年12月県議会一般質問 =PDFデータ
 

 

12月4日(金) 第2日目

渡辺 芳邦
【県産木材活用策 PR強化を示唆】
渡辺議員は森林による温室効果ガスの吸収促進へ「ちばの木で住まいづくり支援事業」について質問した。
依田茂農林水産部長は同事業について「県産木材を50%以上使った新築の木造住宅について市町村と共同で最大50%を助成する制度」と説明。昨年度は5棟、今年度は12棟で事業実施を予定しており「木材業者だけでなく、地域の森林整備を促進する事業」と評価。PRを強化する考えを示した。
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12月7日(月) 第3日目

瀧田 敏幸
【八ツ場ダム建設で安定水源の確保を】
滝田議員は八ツ場ダム建設について県の見解をただした。
小川雅司総合企画部長は本県の水道・工業用水の水源について「3分の2を利根川に依存し、水道用水の水利権水量の12%は河川の流量が豊富な時のみに取水できる不安定な暫定水利権となっている」と報告。その上で「利根川水系は近年の小雨化傾向でダムの供給能力が2割程度減少している」と報告し、ダムを建設し安定的な水源を確保する必要性を強調した。
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今井 勝
【重症障害児施設 東葛で整備促進】
今井議員は、障害児の受け入れ施設の拡充を要望した。
戸谷久子健康福祉部長は「現在、本県で医療的ケアが提供できる障害児入所施設は、肢体不自由児の受け入れ施設が2カ所、重症心身障害児の受け入れ施設が5カ所設置されている。重症心身障害児施設については、人口密集地域である東葛地域で求められていることから、第4次県障害者計画に位置付けており、今後とも整備に向け努力してまいりたい」と述べた。
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阿部 紘一
【無届け有料老ホ 改善指導進まず】
阿部議員は、県内の無届け有料老人ホームの現状について質問。
戸谷健康福祉部長は「県は、把握していた無届け44施設への緊急点検を今年4月に実施し、既に廃止されていた3施設を除く41施設に指導を行った。このうち11月末までに届け出があったのが6施設、点検時以降に廃止となったのが2施設。現時点では33施設が無届けで、このうち22施設は届け出に難色を示している」と改善指導が進んでいないことを明らかにした。
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12月8日(火) 第4日目

秋山 光章
【海岸漂着物対策 地域計画策定へ】
秋山議員は、海岸への漂着ごみ対策について質問。
市原久夫環境生活部長は「今年7月に施行した海岸漂着物処理推進法は、海岸に漂着したごみの円滑な処理などについて総合・効果的な対策を推進することを目的としている。この法律で国が定める基本方針に基づき、県は対策を重点的に推進する区域および内容、関係者の役割分担および相互協力などを定める地域計画を作成する」と答弁し、市町村などと連携し計画を策定する方針を示した。
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松下 浩明
【実施本部設置し国体式典運営へ】
松下議員は、来年秋に開催する「ゆめ半島千葉国体」と「ゆめ半島千葉大会」の運営について質問。
名輪淑行国体・全国障害者スポーツ大会局長は「国体の式典テーマは『ゆめ未来へ向かって』とし、本県を訪れたすべての人たちに夢と感動を与えいつまでも思い出に残る式典を目指している。開会式および閉会式を円滑に運営するため、来年度当初に県庁各部局の職員で構成する両大会の実施本部を設置する」と説明した。
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佐藤 正己
【幕張拡大地区で土地利用見直し】
佐藤議員は幕張新都心拡大地区の土地利用の方針をただした。
山本修平企業庁長は「拡大地区は土地処分を保留し土地利用計画を見直してきたが、経済状況の悪化など新たな検討に入る段階」と説明。土地利用促進を図るため商業、業務など機能別に区画されていた土地利用を見直し、すべての区画で商業・アミューズメントなど多様な機能を複合的に導入可能とすることや事業用定期借地制度の導入を検討していることを報告した。
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12月9日(水) 第5日目

武田 正光
【流山野田松戸3市でふるさと満喫フェア】
武田議員は東葛飾地域の観光振興策について質問した。
森田健作知事は「東葛地域は歴史・文化的遺跡が点在し、交通機関も発達したいにしえの良さと新しい楽しさが融合した地域だが、まだ十分に周知されていない」と答弁。そこで「来年1月からの早春観光キャンペーンでちばのふるさと満喫フェアを流山・野田・松戸の3市で開催する。この地域の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」と答えた。
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大野  眞
【本埜村臨時議会は14日までに招集を】
大野議員は本埜村の合併問題について質問した。
本埜村議員の臨時議会開催請求に対し、村長が議会を招集していないことについて、森田知事は「誠に遺憾。仮に議会を招集しないとなれば地方自治法違反。自治体の長としてあってはならないこと。遅くとも12月14日までに招集すべき」と語気を強めた。小宮大一郎総務部長は「既に11月16日に合併申請をするよう助言した。合併申請しない場合、是正勧告を視野に入れている」と述べた。
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服部 友則
【チーバボトル水 年度内に販売へ】
服部議員は県営水道について質問。
重田雅行水道局長は「水道水に対するおいしさや安全に関するイメージを改善することは重要。取り組みの一環として、ボトル入りの水道水を年度内に製造販売する方針。来年の国体開催に合わせ、マスコット・キャラクターのチーバくんをラベルに印刷したボトル水を県内各地で販売し、大会の機運を盛り上げるとともに、県内外のお客さまに水道水のおいしさをPRしていく」と方針を述べた。
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12月10日(木) 第6日目

阿井 伸也
【県内業者の契約 昨年度は65%に】
阿井議員は入札・契約制度に関して質問。
小宮大一郎総務部長は「2008年度の物品購入および業務委託の入札結果では、県内業者の契約実績は約1500件で、入札総数の65%、金額は約103億円で総額の43%となっている」とした上で、県内業者の受注機会の拡大に向け、(1)入札参加者への地域要件設定(2)適切な分離分割発注の推進(3)銘柄指定の廃止(4)技術力のある中小企業に対する受注機会増大などの措置を講じているとした。
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岡村 泰明
【雇用調整助成金 利用企業は10倍】
岡村議員は、業績が悪化した企業の雇用維持を狙いに、国が休業手当を補てんする「雇用調整助成金制度」について質問。
高橋渡商工労働部長は県内状況について、「今年10月に休業計画を提出(助成金申請)した事業者は1520社で対象者は5万5980人。申請が増加し始めた1月と比べ事業者数は約10倍、対象者は約4・5倍となった」と答弁。1万3千社に雇用維持拡大の要請文と助成金の利用案内を送付したと報告した。
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大松 重和
【飼料イネの生産は来年度も同等補助】
大松議員は政権交代に伴い、飼料イネなどの増産への補助が来年度どうなるかを尋ねた。
依田茂農林水産部長は今年度飼料イネの生産は351ヘクタールと前年より161ヘクタールほど増えた実績を報告。その上で、「国の来年度予算概算要求で水田利活用需給力向上事業として現行制度と同等の1アール当たり8万円の助成を予定している」と答弁。「飼料会社を訪問し、需要量の確保に取り組んで行く。県独自の補助も検討する」とも説明した。
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